Copilotを使ったら、仕事も勉強も「一日」がちゃんと回り始めました。
「Copilotって結局、何ができるんですか?」
最近、この質問を受ける機会が増えました。確かにCopilotは便利です。ですが、便利さが“伝わりにくい”ツールでもあります。
なぜなら、Copilotの価値は「新しい機能」ではなく、日々の業務の流れそのものを変えるところにあるからです。
この記事では、実際の業務の流れに沿って、Copilotを使った一日を再現しながら、
を、できるだけリアルに紹介します。
朝いちばんにやることは、メール確認とTeamsの通知確認。そして、今日行うべきタスクの優先順位付けです。
ここでCopilotが効くのは、いわゆる「要約」です。たとえば、
こうした情報を、Copilotを使って一気に整理します。頭の中だけで整理すると10分〜20分を要する作業ですが、Copilotなら例えば次のように聞くだけで済みます。
あとは、その回答を1つずつポストイットに書き、優先度順にノートパソコンに上から並べて貼っていくだけ。それだけで、その日は迷わず仕事を進めることができます。
Copilotは、仕事を速くするツールというより、「迷いを減らすツール」だといえるでしょう。
朝会や定例会議は、多くの職場で毎日・毎週発生します。
ここでよくある悩みが、
というものです。ここでCopilotを使うと、会議の議事録は「書く」ものではなく、あとから整えるものになります。
会議が終わった後に、Copilotへ「今日の会議の要点をまとめて」や「決定事項、ToDo、担当者、期限の形式で出して」と依頼すると、会議内容が整理された状態で出てきます。
もちろん、100%完璧ではありません。特に固有名詞(人名・システム名・略称)は誤ることがあります。ただ、それでも価値は大きいです。なぜなら、人間がやるべき作業が「ゼロから文章を起こす」ではなく、チェックして微修正するに変わるからです。
ただし、ここは注意が必要です。
Copilotを会議で活用する際は、何でもかんでも入れてよいわけではありません。一例として、当社では、たとえば以下のような点を意識して運用しています。
また、Copilot活用で誤解されやすいのが「入力した情報がAIの学習に使われるのでは?」という点です。
Copilotは、個人向けの生成AIサービスとは異なり、Microsoft 365の管理設定(テナント設定)によって、入力内容が学習に使われないよう制御できる仕組みがあります。当社でも、Copilotを業務で扱う以上、こうした設定面を含めて事前に確認し、「どこまでをAIに扱わせるか」「どの情報は扱わせないか」を整理した上で運用しています。
午前の会議が終わると、次に待っているのは資料作成です。
提案書、説明資料、社内向けの報告資料――。どの職場でも避けて通れません。そして、資料作成で一番しんどい瞬間は、最初の1ページ目です。何から書けばいいか分からない、目次の構成が決まらない、そもそも論点が整理できていない。多くの人がそんなことを一度や二度ならず経験したことがあるでしょう。この状態で、手が止まり、時間だけが溶けていきます。
この場面でも、Copilotが構造化の初速を上げてくれます。
たとえば、「採用候補者向けの会社紹介資料の構成案を作って。事業内容、カルチャー、働き方、求める人物像を入れて。10枚程度。」といったように依頼します。すると、タイトル案、章立て、各スライドの要点が、ひとまず形になって出てきます。
もちろん、そのまま使えるわけではありません。Copilotが作るのはあくまで叩き台としての骨格だからです。そこに対して人間が、自社の言葉に直したり、顧客の文脈に合わせたり、本当に伝えたい論点を尖らせたりといった編集を加えることで、資料は一気に実務レベルに近づきます。Copilotの役割は、思考のたたき台を出して、こちらの編集を早くすることだといえるでしょう。
Copilotを使って感じるのは、資料作成のボトルネックは「文章力」ではなく、最初に構造を作る負荷だった、ということです。もっとも大変な思考のたたき台を出す作業のスピードを上げることができれば、余裕をもってそれ以降の作業もできますし、疲れ方も変わります。
忙しいと、どうしてもメールが雑になってしまうことがあります。特に、忙しいタイミングで謝罪メールなどを送らなければならない場合などは、感情的になってしまい、そうしたリスクが非常に高くなります。しかし、当然のことながら雑なメールは信頼を落とします。特に、謝罪・依頼・調整などのメールは丁寧さが重要です。
Copilotは、メール作成の補助として非常に相性が良いです。たとえば、以下のようなプロンプトでメール文面を生成してもらえるか、Copilotに尋ねてみることは有効です。
次の要点をもとに、丁寧なビジネスメールにして
- 会議日程を1週間後ろ倒ししたい
- 担当者が急遽欠席することとなったため
- 候補日を3つ提示する
- お詫びと感謝を入れる
こうすると、文章の“土台”がすぐ出ます。人間は、その上で
を調整すれば十分です。
結果として、たとえ忙しくても、感情的になってしまいそうでも、メールの文面は雑にならないという効果が出ます。なお、ここでも例えば相手の氏名や企業名、メールアドレスなどについては書かないなど、セキュリティには十分に注意するようにしましょう。
Copilotは、作業を速くするだけではありません。地味に効くのが、午後のタスク整理です。
昼休みの終わりに、「今日の残タスクを整理して」「優先順位をつけて」「30分単位で午後のスケジュール案を作って」と依頼すると、午後の動きがスムーズになります。
特に、マルチタスクで頭が散っているときほど、この整理は効きます。「忙しいのに、なぜか進まない」状態は、タスクの重さではなく、頭の中の混線で起きていることが多いからです。
午後の時間帯は、提案書や調査だけでなく、新規事業やサービス企画の検討に時間を使うこともあります。
一般論として、企画業務の難しさは2つあるのではないかと思います。1つは、アイデアそのものが出ないこと。そしてもう1つは、「何が筋の良い仮説なのか分からない」「企画書の形に落とせない」といった難しさです。
後者については、現場の経験があるほど「分かるけど整理できない」状態に陥りやすく、ここで時間が溶けがちです。
この場面でCopilotが効くのは、天才的な発想をくれることではありません。むしろ、散らかった思考を整理し、次に検証すべき論点を言語化してくれる点です。たとえば、次のように依頼します。
こうして“検討の順番”が見えるだけで、企画は一気に前へ進みます。
また、アイデア出しでは、フレームワークを使うと精度が上がります。たとえば当社では、発想の型としてSCAMPER(Substitute/Combine/Adapt/Modify/Put to other uses/Eliminate/Reverse)を使うことがあります。
Copilotに対しても、単に「アイデアを出して」と頼むより、「SCAMPERの7観点で新規事業アイデアを出して」と依頼した方が、発想が偏りにくくなります。たとえば、「このサービス案について、SCAMPERの7観点で改善案をそれぞれ3つずつ出して。最後に有望な順に並べて」と聞くだけで、アイデア出しが“思いつき”ではなく、検討プロセスとして回るようになります。
Copilotは発想力そのものを代替するのではなく、「発想を回す型」を高速化してくれるツールだと感じます。
DXの文脈では、本来データ分析の専門人材(データサイエンティスト等)が重要になります。ただ、現実には「そこまでの体制をすぐに用意できない」という企業も少なくありません。もちろん、データサイエンティストを確保できるのがベストであることは間違いありません。しかし、そのような企業であっても、次善の策としてCopilotを用いることによって、分析の入口を広げ、思考の補助輪とするということが可能です。
Copilotを用いればExcelの関数を生成することが可能なのは有名でしょう。しかし、実務で効くのはむしろ、
といった“解釈”の部分です。例えば、「この売上データの傾向を説明して」や「伸びている要因と、落ちている要因を仮説で出して」といった解釈をさせたうえで、さらに「次に確認すべき追加データも提案して」などとプロンプトを入力すると、単なる作業効率化を超えて、分析の質に効きます。
夕方は、地味に疲れが出ます。この時間帯に、翌日の自分を救う行動ができるかどうかで、仕事のストレスが変わります。
Copilotは、日報や振り返りにも使えます。「今日やったことをまとめて重要だったこと、課題、明日の優先事項に分けて」と依頼するだけで、これだけで、翌朝の立ち上がりが速くなります。
業務が終わった後、資格試験の勉強をしている方も多いと思います。特に、IT・セキュリティ領域はキャッチアップすべき範囲が広く、忙しい社会人にとっては負担が大きい分野です。
この場面でもCopilotは役に立ちます。ただし、Copilotが得意なのは「答えを当てること」ではありません。理解のための補助です。
たとえば、応用情報技術者試験の模擬試験で、モンテカルロ法を用いて円周率の近似値を求めるアルゴリズムが出題されたと仮定しましょう。従来、解説を読んでもなかなかわからないという場合は、よほど検索がうまい人でなければあきらめるしかありませんでした。ですが、Copilotを用いて「モンテカルロ法が何かを説明したうえで、数学が苦手な高校生にもわかるように、なぜその方法で円周率の近似値の導出がうまくいくのか説明して」というような質問の仕方をすれば、一気に理解が進むはずです。
あるいは、「似ている用語との違いも比較して」という質問をして、関連する用語を芋づる式にまとめて覚えたり、問題文と選択肢をコピペしたうえで「なぜこの選択肢が誤りなのか、理由をつけて」といった質問をしたりして、過去問を解いて間違えた問題の復習に役立てたり、試験で引っ掛かりやすい部分をあぶりだしたりしてもよいでしょう。(※著作権等の観点から、問題文を扱う場合は、公開されている過去問などを使うのが安全です)
生成AIは、わからない部分をほったらかしにしないためのツールとして非常に強力です。
ここまで、様々なCopilotの使い方を挙げながらそのメリットを紹介してきました。ですが、Copilotといえども、魔法のツールではありません。利用に際しては、たとえば、次のような注意点が挙げられます。
ただ、それでも使う価値がある理由は明確です。Copilotが削ってくれるのは、単純作業だけではありません。人間が疲れる原因になりがちな
といった“思考の下ごしらえ”を肩代わりしてくれる。これが、Copilotの本質だと感じています。もしCopilotに興味がある方は、まずは「一日だけ」でも、業務の中で試してみてください。検索の延長として使うのではなく、思考の補助として使う。それだけで、Copilotの見え方は変わります。
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