Power Platformとは、Microsoftが提供しているクラウド型プラットフォームです。5つのサービスから構成されており、プログラミングの知識がなくても開発できる点が魅力といえるでしょう。
一方で、具体的にどのようなサービスがあるかわからず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではPower Platformでどのようなことができるか、具体的に解説します。それぞれのサービスの概要や特徴、メリットなども含め紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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ここでは、どのようなサービスなのか、概要や注目の背景を解説します。イメージを掴むためにも、概要をしっかり把握しておきましょう。
Power Platformとは、ビジネスの課題解決や効率化を支援するMicrosoft社提供のクラウドベース型プラットフォームです。なお、サービス名は一つの名称ではなく、5つのサービスを組み合わせた総称を指します。
大きなポイントは、プログラミングの知識がなくてもローコード開発ができる点です。通常プログラミングスキルがないと作成できないような、アプリ開発やダッシュボードの作成、業務自動化、データ分析、チャットボット構築などを、ドラッグ&ドロップで簡単に作成できます。
IT技術者など人材の確保がなかなかうまくいかなくても、必要なサービスをうまく活用すれば使いやすいツールやアプリの開発ができるでしょう。
なぜ近年、Power Platformが注目されているのでしょうか。それは、以下の背景が関係しています。
以前と異なり、近年働き方は多岐にわたり、リモートワークの普及が定着してきています。そのため、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方の提供が必要です。一方Power Platformのような、場所を問わずに使用できるクラウド型の開発ツールは、今後需要がさらに進むでしょう。
また、人手不足の解消をしたいという背景もあります。少子高齢化に伴い、プログラマーやエンジニアなどの技術者の確保が難しいのが現状です。一方で、専門知識がなくても開発ができるため、人材が少ない中、必要なツールの開発がしやすくなります。
またOffice 365など、企業で使用している製品との親和性が高いため、DX推進の一助になるでしょう。
さらに、内製化が可能なため開発費用の抑制が期待できます。短期間での開発もでき、時間的コストも金銭的コストも抑えられる点が注目されている理由です。
主に、以下の3つのことができます。
順番に解説します。
あらゆるビジネスプロセスを自動化できる点は、代表的なポイントです。たとえば、自動で返信メールの送信や添付データの自動保存、データ入力ができます。
そのほか、稟議書などを紙で回さなくても、進捗状況や承認作業なども簡単にでき効率が格段に上がるでしょう。
今まで時間がかかっていた細かい業務などが、自動化、もしくはスムーズになることで作業の効率化とコア業務への集中が期待できます。
今まで蓄積していた顧客データや売上データを活用し、分析ができる点も強みです。
売上データや顧客データ、Webサイトのアクセスデータなど、さまざまなデータをわかりやすいグラフやレポートに変換でき、ダッシュボードのように見やすくすることもできます。
サービスを活用すれば、データの傾向やパターンを把握し、よりデータに基づいた意思決定を支援できるでしょう。
なお、Power BIと呼ばれるサービスにはグラフの種類が豊富にあり、見やすい画面で顧客の需要を見える化できます。具体的には、地域ごとの売上を比較したり、特定の期間の顧客行動を分析したりすることが可能です。
プログラミングの専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、業務に必要な独自のアプリケーションを作成できます。顧客管理や在庫管理、タスク管理、アンケート収集など、さまざまな用途のアプリを内製可能です。
たとえば、営業担当者が外出先から顧客情報を登録・更新できるアプリや、従業員が経費申請を行うためのアプリなどを簡単に作成できます。
また、パソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンなど、さまざまなデバイスで使用できる点も大きな強みといえるでしょう。
前述したとおり、5つのサービスから構成されています。ここでは、それぞれサービスの概要や特徴を紹介します
Power Apps(powerapps)は、ローコード/ノーコードで、Webやモバイルで利用できるカスタムビジネスアプリケーションを開発できるサービスです。機能は大きく分けて以下2つです。
関数でアプリを作成するキャンバスアプリでは、デザインや機能を自由に構築できます。
その分、時間がかかる点に注意しましょう。
早急にアプリを構築したい場合は、モデル駆動型アプリがおすすめです。機能やデザインはほぼ決まっているため、社内に合わせた複雑な構築はできませんが、データの一元管理などができます。もちろんMicrosoft 365と連携もできる点も魅力の一つでしょう。
Power Automate(powerautomate)は、さまざまなアプリケーションやサービス間のワークフローを自動化できるサービスです。
トリガー(開始条件)とアクション(実行する処理)を組み合わせて、定型業務を自動化できます。
たとえば「新しいファイルが特定の場所に保存されたら、関係者にメールで通知する」といった自動化処理を作成できます。
クラウドフローとデスクトップフローの2種類があり、デスクトップフローはインストールして自動化できる機能です。
データを視覚的に分析し、洞察を得るためのビジネスインテリジェンスツールがPower BI(powerbi)です。
さまざまなデータソースからデータを収集し、ダッシュボードやレポートを素早く作成できます。
外部連携も可能なため、複数での使用ができるほか、複雑なデータをわかりやすく可視化できます。活用すれば、ビジネスの状況を一目で把握でき経営判断などにも役立つでしょう。
Power Virtual Agents(powervirtualagents)は、プログラミングなしで、WebサイトやアプリなどにAIを活用したチャットボットを構築できる機能です。
顧客からのよくある質問に自動で回答したり、簡単な問い合わせに対応したりすることで、顧客対応の効率化や顧客満足度の向上に貢献します。
搭載AIは、自己学習型AIのため、学習を先にする必要がなく、SlackやFacebookなどと連携が可能です。
なおPower Virtual Agentsは、現在Copilot StudioというAIアシスタントツールに統合されています。Copilot Studioではチャットボットのほか、文章作成や画像生成、音声会話などが可能なサービスです。
Power Pages(powerpages)は、プログラミング不要でWebサイトを簡単に作成や公開・管理できるサービスです。
豊富なテンプレートと直感的な操作で、簡単にデザインできるのが強みといえます。アプリの埋め込みやブログ、ニュースレターなどの作成も可能です。
ここでは、ほかのサービスとは異なる大きな特徴を3つ紹介します。
一つずつ解説します。
プログラミングの知識が少なくても開発できるため、迅速にアプリケーションや自動化の仕組みを構築できます。
その分、専門のプログラマーに依頼する必要が減り、開発にかかるコストを抑えられるでしょう。
また、業務内容をよく理解している現場の担当者が、技術者に依頼することなく自ら必要なツールを作成・改善できる点も大きな特徴です。
より少ない労力で、より多くの成果を生み出すことができるため、人材が不足している企業でも、デジタル化を推進しやすくなります。
Office 365(Excel、SharePoint、Teamsなど)やDynamics 365といった、他のマイクロソフト製品との連携がスムーズな点は、大きな魅力といえます。
普段利用しているツールと連携させることで、より効率的な業務環境を構築できます。
Microsoft社が提供するセキュリティ基盤上で動作する点も、安心して利用できるポイントです。
Power Platform管理センターでは、ユーザーごとのアクセス権限管理などができ、監査ログでは不正アクセスの追跡も可能です。
もちろん使用時は、個別での設定が必要なので、しっかりと設定・管理するようにしましょう。
一部の業界ではなく、製造業や金融業、小売業、建設業など、さまざまな業界で活用されています。
たとえば製造業などでの活用方法は、現場での品質や生産、人材育成などの管理です。Power BIのレポート作成で可視化して、集計業務量の自動化を実現しています。
そのほか、金融業ではPower Automateで業務改善や、情報共有などに活用されています。また建設業では、業務アプリの内製化をして業務効率化を図り、小売業では購買データの分析などに使用されています。
このように、さまざまな業界で広く活用されており、今後より注目されていくでしょう。
参考:Microsoft「お客様導入事例」
Power Platformは、プログラミング不要または少ないコードで、ビジネスに必要なツールを作成できるプラットフォームです。
主要な5つのサービスを使用でき連携させることで、タスクの自動化やアプリ作成、レポート作成、AIチャットボットなど、あらゆるビジネス課題の解決に貢献します。
働き方改革やDX推進、人材不足など、さまざまな背景から、今後さらに需要が増えていく注目のサービスといえるでしょう。
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